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小泉義之 『弔いの哲学』


■書誌■

書 名  『弔いの哲学』  書影
著 者  小泉義之 
叢 書  シリーズ道徳の系譜 
出版社  河出書房新社 
頁 数  140頁 
定 価  1200円(本体) 
発 行  1997年08月11日 
ISBN  4-309-24193-X 


■書評■

誰かの死と私の生とが断絶していることを思い知ることは、たいへん大切なことだ。弔いとはその断絶を思い知ることにほかならない。そしてモラルは、「生きることはよい」と「殺すことはない」、つまり「神すなわち自然」の掟だけで足りる。これが本書の言いたいことのすべてだ。誰かの死と誰かの生とが断絶しているということをひとはたやすく見失ってしまうが、死者を弔うとは、誰かの死と誰かの生とのあいだの関係を妄想する行為からはもっとも遠いものだ。弔いとはすなわち、死者の顔を想起すること、死者の歳を数えること、死者の名を呼ぶこと、これ以外にありえないのである。(吉田浩)


■リンク■

・ROUTE#004「道徳の系譜学‐当劇場内の書評ROUTE。

小泉義之デカルト=哲学のすすめ講談社現代新書1325、講談社、1996)‐当劇場内書評。

小泉義之生殖の哲学(シリーズ・道徳の系譜、河出書房新社、2003/05)‐当劇場内書評。

哲学の劇場 > 作家の肖像 > 小泉義之‐小泉義之の略歴情報。(当劇場内)

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