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| 見田宗介『現代社会の理論』 |
| 書 名 | 『現代社会の理論』 |
| 著 者 | 見田宗介 |
| 叢 書 | 岩波新書465 |
| 出版社 | 岩波書店 |
| 頁 数 | 新書判190頁 |
| 定 価 | 631円(本体) |
| 発 行 | 1996年10月21日 |
| ISBN | 4-00-430465-2 |
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本書は、情報化/消費化社会の構造とダイナミズム、そしてそれが内包する矛盾とその克服の方向を把握することを目的とする。まず強調されるのは、現代の情報化/消費化社会は近代市民社会の原理の必然的な展開でありながら、まったく新たな社会形態であるということであり、それが「相対的には」非常に優れ、また魅力的な社会である、ということだ。だがそれと同時に、この社会には環境問題と南北問題という、絶対的な限界問題があらわれることになることも指摘される。この限界問題は、情報化/消費化社会が根本的な転回を行わないかぎり解決されることはないだろう。そこで提示される実践的な方策は、情報化/消費化社会を動かす資本の論理を棄却することなどではなく、資本の論理そのものの運動を転回させることだ。具体的には、情報化/消費化社会が、資源収奪的でなく他社会収奪的でもないような需要の無限空間を切り開くこと、これである。その糸口はすでに、プリクラやたまごっちなどの昨今のヒット商品に見出されるだろう。本書は、現代社会の光と闇、そして自由な社会への展望を、一貫した理論展開で提示する刺激的な論考である。(吉田浩)
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