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| Vol.009 |
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========●メールマガジン「哲学の激情」Vol.009 (05/23/1998)●========
■「哲学の激情」は八雲出と吉田浩がお送りするメールマガジンです。 ●「おしらせ」にアクセス3500件記念第1回読者プレゼントを追加。(吉田浩)● アクセス3000件記念読者プレゼントに名乗り出てくださる方がいなかったがゆえの二番煎じ企画です。しかし、これにも応募はありませんでした。とても悲しいことです。この世界は、悲しみに満ちています。 1998年10月19日追記:本件は当選者が出ましたので、掲示を終了いたしました。(八雲出) ●「クズテツ」に「なぜ人を殺してはいけないのか?」を追加。(吉田浩)● お読みいただければ明白ですが、これは「なぜ人を殺してはいけないのか?」という問題に真正面から取り組み、納得のいく答えを求める真摯な道徳的姿勢とは対極にある、文字通りのクズです。たかだか2000人かそこらの読者しかこの世に存在しない文芸誌『文藝』の執筆者の失笑文をおちょくることに終始するという、それ自身これまた失笑を呼ばずにはいない試みといえましょう。しかもその試みが成功しているのかどうか……、はなはだ自信がございませぬ。 ●「おしらせ」にアクセス4000件記念第1回読者プレゼントを追加。(吉田浩)● アクセス3500件記念読者プレゼントに名乗り出てくださる方がいなかったがゆえの三番煎じ(出涸らし)企画です。実はあきらめかけてたのですよ、われわれは。もうこうなったら、「哲学ファン垂涎の的、プラトン全集+アリストテレス全集+ソクラテス以前哲学者断片集のお徳用ギリシャ哲学3点セットが貴方のもとに!」とか「バスローブに身を包みブランデーグラスを傾けるダンディーなすべてのオジサマ垂涎の的、あのガラス戸つきの高級書棚に収まる平凡社世界大百科事典1セットがついに貴方のものに!」などの超特大企画をブチ上げないことにはにっちもさっちもいかないなア、なんてふたりで話し合っていたものです。しかし、この企画倒れ寸前の失笑企画を救い出すべく名乗り出てくださる方がついに現れたのです!その勇気ある人物はほかでもない、当劇場がまだ駆け出しの頃から見守ってくださっていた、かのニーチェ+殿下サイト「n.p.g」そしてその洗練されたギャグセンスで有名な O'氏! われわれはその勇気と判断力に最大の賛辞を送るものであります。そして本誌を購読していただいているみなさんも、ぜひO'氏の掲示板を訪れ、掲示板荒らしと見紛うばかりの祝辞・賛辞の雨を降らせてあげようではありませんか! そして、来たるべき当劇場アクセス5000件記念第2回読者プレゼントに向けて指の筋肉を鍛えよう! #O'氏のサイト「n.p.g」はこちら。 1998年10月19日追記:本件は当選者が出ましたので、掲示を終了いたしました。(八雲出) ●「Philosophical Borard」を、「掲示板」に名称変更。(八雲出、吉田浩)● 内容は従来通りです。タイトルとGIFが変わっただけです。つまりこの掲示板は今後ともネット上のルノアール新宿歌舞伎町店そして/あるいはシャノアール錦糸町店または談話室滝沢・新宿本館であり続けるだろうということです。ご意見やご感想、文句、激励のお言葉など、お気軽にどうぞ。また歓談やお待ち合わせ、ステキな出会いのための社交場としてもご利用になれます。
★――――――――――――――――――――――――――――――――― ●池田清彦『正しく生きるとはどういうことか』新潮社● すごい剛速球ですね(笑)。読んで確かめてみないといけません。彼が全盛期の江川ばりのポップアップする正真正銘のストレートを放つ豪腕投手なのか、それともこれはわれわれに対する挑戦、つまり本書はバッキー(註:王選手に投じたビーンボール、そしてその後の乱闘による骨折が遠因となって引退。元阪神タイガース)ばりの危険なビーンボールにほかならないのか、はたまた彼はデビュー当時の角(註:当時はサイドスローではなくスリークォータースロー。札幌円山球場にて連続四死球の日本記録を樹立。サイドスローに転向後、二代目八時半の男と呼ばれ活躍)のようなノーコン投手でしかないのか。 ●久保三千雄『宮本武蔵とは何者だったのか』新潮選書● いやこれは、読むといいかもしれないですよ(って本書が目に入った瞬間にもう手にとってレジに運んでいる自分を事後的に発見したのですが)。 ●若一光司『自殺者――現代日本の118人』● おもしろそうなところを拾い読んで感慨に浸ることのできる便利な書物(って何の役に立つのかは謎)。 ●浅田次郎『初等ヤクザの犯罪学入門』● 説明は不要でしょう。 ●蓮實重彦+山内昌之『われわれはどんな時代を生きているか』講談社現代新書● 説明は不要でしょう。 ●永井均『これがニーチェだ』講談社現代新書● 説明は不要でしょう。 ●桜井哲夫『<自己責任>とは何か』講談社現代新書● 説明は不要でしょう。 ●ジル・ドゥルーズ『ドゥルーズ初期』夏目書房● 説明は不要でしょう。でも一言いわせて。これで「キリストからブルジョワジーへ」「本能と制度」などが日本語で手軽に読める! ワッハッハ、笑いが止まりませんナ。
★――――――――――――――――――――――――――――――――― 本コーナー、このところずっと主催者ふたりの買書地獄譚(というほどいいものでもないが)になってしまっておりますので、たまには違った話題を。……もうずいぶん前の話になりますが(このメールマガジンの配信ペースの都合上、多少古い話題になることをお許しください)、2月に東芝のミニノートパソコン「Libretto 60」を購入しました。いまや時代はLibretto 100、いやWindows CE 2.0日本語版マシンのものになりつつあるというのになぜいまさらLibretto 60かと申しますと、単に安くて手頃だったからであります(購入当時はWindows CE2.0の日本語版マシンは出ていませんでしたし)。要は触っておもしろくて、外でも文字を打つことができるマシンがほしかったのです。そう、そうです。このマシンの導入によって拙ホームページの更新がはかどるのはもちろんのこと、本メールマガジンを読者の皆様方へ1日もはやくお届けすることができるのではないかと愚考した次第です。しかし事実は違っております。むしろ逆でありまして、文字どおりそれが愚かな考えであったことを痛感しております。ニューマシン導入にもかかわらず、配信間隔はついに最長不倒の2か月を記録してしまいました。「不定期配信です(いつ届くかわからないので気をつけてくださいね)」などとお茶を濁してはおりますが、これまではなんとか3週間に1本はお届けしようと努力してまいりました。しかし、今回で名実ともに不定期配信になってしまったのではないかと懼れます。その原因は何か……。いろいろ思い当たるフシはあるのですが、ひとつにはマシン購入によってなけなしの貯金が底を突き、新奇な書籍を買う経済基盤が切り崩されたこと、これではなかろうかと分析しております。私事ではありますが(ってずっと私事なんですけど)、小生の経済には年2回周期の大きな波がございます。いうまでもなくこの波はボーナスの支給とそれに伴う貨幣のフロー/ストックに規定されており、私は日々の生活費(「日常的」買書含む)を月給から、そして「非日常的」買書をボーナス残金から毎月一定額消費するのです。今回のLibretto騒動で打撃を受けたのはもちろん、非日常的買書のためにストックされておかれるべきボーナス残金でした。これにはほんとうにメゲてしまいました。やはり楽しいのは非日常的狂躁的買書であり、これがなければもう小生は死んでいるも同然なのです。生きる屍です。実際ずっと死んでいたわけで、拙ホームページの更新の停滞はまさにこれによるところが大なのです。そう、Librettoを購入した当初は「もう非日常的買書が経済的にできないのは悲しいけれど、逆に考えればこれは買書・積読なんかにうつつを抜かさないでホームページをせっせと更新するよい機会ではないか」などと虫のよいことを考えていたのですが、買書地獄を避け得たと慢心したが最後、そこには買書不能地獄とでも言うべきものが口を開けて待っていたというわけでございました。この地獄の特徴は、地獄に堕ちた人間を徹底的に無気力にするところにあるようです。もう、朝の歯磨きから就寝前の「グッナイ」の挨拶まで、何もやる気が起きない状況で、ホームページの更新なぞできるわけもございません。「結局それかい」とお怒りの方も多々いらっしゃるかと存じます。まことに小生には返す言葉もございません。自分でもそうなるのではなかろうかと薄々ながら気づいてはいたのですが、もはやどうすることもできませんでした。お許しください。しかし、こんなことでくじけてもいられません。すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが、なにしろ本メールマガジンはかのアスキー社発行の雑誌『Internet ASCII 98』1998年6月号の企画「厳選メールニュースBest 100」にてご紹介の栄を賜ったのであります。いまやアメリカ合衆国に次いで世界第二のインターネット大国と呼ばれる日本、その日本でも100指に入るという巨大な影響力をもつにいたった本メールマガジンの名に恥じぬよう、これからはよりいっそう精進せねばなりますまい。八雲出が発行する次号、つまり第10号からはやくもその成果が徐々にではありますがあらわれてくるはずだと小生も興奮に打ち震えております。それでは、サヨ〜ナラ。 とお別れしようと思っていたのですが、先日興味深い飲み屋に行きましたのでそのご報告を。東京都新宿区役所の裏にあるその飲み屋は、名前を「えびす屋」と申しまして、一見なんの変哲もないただの居酒屋です。しかし、そのメニューを一瞥した者は瞠目せざるをえません。なんとそこには「SPAM巻」なるものがあるではありませんか(以下、インターネット業界における「SPAM」の意味がお分かりにならない方には意味のない話ですので、読み飛ばすなりその意味をお調べになるなりしてください)。いやあ、参りました。反射的に注文してしまったのはいいのですが、なかなか出てきません。同席していた者ともども、「おい、この異様な待ち時間の長さはなんだ」「うん、何か不穏な香りがするぞ」「そう、一気に 6000本とか持ってこられたら困るなあ」「なるほど、時間がかかっているのはそのせいだよ。なにしろ6000本だからな」「いや待てよ。6000本は6000本だとしてもだ、一気に6000本ではなくて、6本くらい出して安心させておいて、食べ終わったらすぐさま次の皿を持ってくるとか。モウ6本×1000皿でわんこそば状態」などと戦々恐々。そして待たせに待たせた挙げ句、ついに店員が持ってきた皿にわれわれが見たものは……。さて、これより先はぜひみなさんご自身が「えびす屋」にてご体験なさってくださいね。それでは、また! #それにしても今号も非常識なくらいに長いですね。まことに申し訳なく思っております。次回からは(って毎回申しておりますが)「配信間隔を短く、文章も短く」を心がけてまいりますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
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