WWW 哲学の劇場内 by Google
サイトマップ | ホーム >
what's new

■サイト再開の辞 2008/09/15

すっかりご無沙汰してしまいました。ご機嫌いかがお過ごしでしょうか。

目下は各種コンテンツに見直しをかけているため、トップページからのリンクを一時的に切ってあります(ファイル自体はあります)。もとよりたいしたものが置いてあるわけではありませんが、もしもこの処置でお困りの方がいらっしゃいましたら申し訳ありません。順次再アップしてまいりますので、いますこしお待ちくださいませ。

サイトの更新自体、1年以上滞らせておりましたが、少しずつ手を入れてゆく予定です。引き続きどうぞよろしくお願いします。

さて、せっかくですので近況などをお話ししたいと思います。

現在、いくつかの企画をかたちにするべく作業を進めているところです。

吉川と山本の共著次回作は、『哲学の劇場(仮)』と題して準備中です。いったん企画をつめておきながら、「これじゃあおもしろくならないよね」と、解体再構築をかけております。

前著『心脳問題』『問題がモンダイなのだ』とはまた別の角度から広い意味での哲学――西周が百学の根底をなす一つの学と述べたような意味での哲学――の諸問題を検討にかける予定です。といっても、「哲学で諸学を基礎づける」といったたぐいのものではありません。それよりも、おそらく現在、私たちが日常的・社会的・地球的に直面するさまざまな問題について考えるために必要な概念をどうやって手にとり、活用することができるかということを考えるものになるはずです。って、これは私(八雲)がいま思いつきで書いているだけで、実際には相棒と議論しながらつめてゆくところです。

また、芹沢一也さんと荻上チキさんが主宰する「シノドス」のメールマガジン「αシノドス」にて、「思想誌空間」という連載を持たせていただいています。

シノドスとは、芹沢さんが始めた場です。サイトでは「日本社会を多角的に検討する知の交流スペース」と説明されています。これではまだわかりづらいかもしれません。具体的には、芹沢さんと荻上さんがホストとなって、各界の気鋭の論者たちを招いて少人数のセミナーを開催するという活動が中心です。プラトンの『饗宴』ではありませんが、毎回ゲストが提示するテーマにそって、かれらの話を聴きつつ、参加者自らも議論に加わる濃密な場とのことです。

また、今年の4月から、有料メールマガジン「αシノドス」の配信も始まっています。こちらは月2回配信で、毎号読み応えのある大ヴォリュームのメールマガジンです。上記のセミナーの記録(トランスクリプション)を中心として、芹沢さんのコラム、リポート、翻訳、連載などが満載です。

この連載では、思想誌と呼ばれるふしぎな雑誌の現在を考察するという入口から入って、目下のところ、そもそも「思想」という言葉でなにが指示されているのだろう、ということを追跡しています。

思想という言葉はじつにさまざまな場所で使われていますが、じつはほとんど定義らしい定義もないまま、わかったものとして使われることが多いのです。これは思想史や比較思想、あるいは「〜思想」といった言葉を冠する書物や文献でも同様で、思想という言葉でなにが示されるのかが述べられることは稀です。

しかし、考えてみるとよくわからないなあ、というわけでいったいこの言葉はどういう来歴をもっているのかを追いかけている次第です。現在、最新号である第12号(2008/09/15配信)に連載第6回目「英・華・日、翻訳の三体問題」を寄稿したところ。毎回原稿用紙で10枚+αの分量で進めています。「思想」という言葉が明治時代を境に現代と似たようなかたちで使われるようになったことから、その淵源をたどり、目下はさらに蘭学や中国における華英字典における「思想」の扱いを検討にかけています。このモンダイ、じつは私たちが歴史上、人間精神をどのように扱ってきたかという大きな問題に直結していることが見えてきました。思想誌という入口から始まってはいますが、しばらくのあいだ、それこそ比較思想史のようにして世界各地各時代の人間精神の扱われ方を考察することになりそうです。

他にもはやくおしらせしたいと思う企画が目白押しですが、機が熟しましたら、順次この場でおしらせしたいと思います。

2008年09月15日(月) 八雲出

■関連リンク

SYNODOS
芹沢一也さんと荻上チキさんによる「シノドス」のウェブサイト。

αシノドス
「シノドス」が発行するメールマガジン「αシノドス」。



サイトマップ | ホーム >
ご意見、ご感想を webmaster@logico-philosophicus.net までお寄せください。