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| Descartes, René 【デカルト, ルネ】 (1596-1650) |
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1596年03月31日、トゥーレーヌ州ラ・エーに生まれる。1606年頃、イエズス会のラフレーシ学院に入学。8年に渡りスコラ哲学や数学などを学ぶ。1614年に入学したポアティエ大学では法学と医学を学ぶ。1616年に法学士となる。1618年頃、旅に出る。はじめオランダ軍に入隊。この年の暮れにオランダの科学者で当時ドルトレヒト大学の学長であったイサク・ベークマン(Beeckman, Isaac, 1588-1637)と知り合い、数学的自然科学の研究に関心を持つ。1619年、ドイツへ行き三十年戦争下のカトリック軍に入隊する。デカルトが数学の方法を諸学問の普遍的方法とする構想を得た「炉部屋」のエピソードはこの冬の出来事。その後、ドイツ、イタリアを旅行。1625年からパリに腰を落ち着け、メルセンヌ(Mersenne, Marin, 1588-1648)やミドルジュ(Mydorge, Claude)らと交流を持つ。光学の研究を行ったのもこの頃で、光の屈折に関する「正弦の法則」を発見した。歿後遺稿に見出される未完の作品『精神指導の規則』は1628年頃執筆されたものと推定される。この年、デカルトはオランダに移り住み、以後1649年までオランダの中で転々と居をかえるものの、この国に住み続ける。1633年、『光論』と『人間論』の二部から成る『世界論』を出版するつもりで執筆したが、06月のガリレイ裁判を伝聞し、出版を断念する。1635年、ヘレナとの間にフランシーヌが生まれる。1636年、『方法序説』を完成し、翌年出版に付す。1640年、フランシーヌ死去。『省察』の本文に該当する部分を執筆する。翌年、パリで出版。1642年、ユトレヒト大学長ヴォエティウス、無神論のかどにより大学でのデカルト哲学の講義を禁ずる。1643年、エリザベトと生涯続く文通をはじめる。この年の09月、ユトレヒト市会での欠席裁判において有罪判決を下されるが、執行を阻止する。1644年、『哲学の原理』を出版。1648年、永年の友人であるメルセンヌが死去。デカルトは『人間論』を執筆。同書は歿後出版。1649年、スウェーデン女王クリスティーナの度重なる招きを受け、09月ストックホルムへ向けて経つ。11月『情念論』を出版。12月には前年、三十年戦争を終結させたウェストファリア条約を記念する祝典のために舞踏劇用の詩『平和の訪れ』を執筆する。1650年02月11日、定説では肺炎により死去。
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| 1618 | Compendium musicae (AT10) 『音楽提要』(H4) ベークマンへの贈り物として書かれた論文。生前は刊行されず。
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| 1628 | Regulae ad directionem ingenii (AT10) 『精神指導の規則』(H4; 野田又夫訳、岩波文庫青613-4、岩波書店、1950,1974改版) 未完成作品。この頃の執筆と推定される。デカルトの没後、1701年に『自然学と数学とに関する遺稿小論集』に収められた。
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| 1633 | Le monde (AT11) 『宇宙論』(H4) この頃完成と推測される。教会によるガリレイの断罪を受けて出版を断念。デカルトの没後、1663年にパリで刊行。クレルスリエによる刊行は1677年。
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| L'Homme (AT11) 『人間論』(H4) 『宇宙論』の続編。この頃完成と推測される。刊行されたのはデカルトの没後。
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| 1637 | Disours de la méthode pour bien conduire sa raison, & chercher la vérité dans les sciences. Plus la Dioptrique, les Météores et la Géométrie, qui sont des essais de cette méthode. (AT06) 『方法序説』(H1) 正確な書名は次の通り。『理性を正しく導き、学問において真理を探究するための方法序説。加えて、その方法の試みである屈折光学、気象学、幾何学』 |
| 1641 | Meditationes de prima philosophia (AT07) 『省察』(H2; 三木清訳、岩波文庫青、岩波書店、19XX) 仏語訳は1647年刊行。 |
| 1644 | Principia philosophiae (AT08) 『哲学の原理』(H3; 桂寿一訳、岩波文庫青613-3、岩波書店、1964) 仏語訳は、新たな序文をつけて1647年刊行。 |
| 1649 | Passions de l'âme (AT11) 『情念論』(H3) |
| ???? | Recherche de la vérit&eacte; (AT10) 『真理の探究』(H4) 未完成作品。ポリアンドル、エピステモン、ユードクスの三人による対話形式。執筆年については1641年、1647年ほか複数の説がある。
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■デカルト全集
以下に、Charles Adam と Paul Tannery による Oeuvres complètes(VRIN、1996年版)の全巻構成を記す。 ・01: Correspondance avril 1622 - février 1638 ・02: Correspondance mars 1638 - décembre 1639 ・03: Correspondance janvier 1640 - juin 1643 ・04: Correspondance juillet 1643 - avril 1647 ・05: Correspondance mai 1647 - février 1650
・06: Discours de la méthode ・07: Meditationes de prima philosophia
・08: Principia philosophiae
・09: Meditations: Objections & Réponses(traduction française)
・10: Physico-mathematica
・11: Le monde ■『デカルト著作集』 以下に白水社版『増補版 デカルト著作集』の構成を記す。まとまった著作集としては他に創元社版『デカルト選集』がある。
・第01巻 『方法序説および三つの試論』 ・第02巻 『省察および反論と答弁』
・第03巻 『哲学原理』
・第04巻 『精神指導の規則』 ■著作 主要な著作は上記白水社版著作集で網羅されている。以下にはそれ以外の邦訳書で現在入手しやすいと思われるものを作品ごとに記す。
・『デカルト=エリザベト往復書簡』(山田弘明訳、講談社学術文庫、講談社、2001/11) ■二次文献 デカルトに関する二次文献は膨大な量にのぼっている。本欄は一度には整理しきれないので、随時更新する予定。
1663
1914
1925
1937
1939
1943
1953
1956
1966
1967
1970
1971
1975
1976
1989
1990
1992
1995 ・谷川多佳子『デカルト研究――理性と境界と周縁』(岩波書店、1995) ・小林道夫『デカルト哲学の体系――自然学・形而上学・道徳学』(岩波書店、1995) ・山田弘明『『方法序説』を読む――若きデカルトの生と思想』(Sekaishiso seminar、世界思想社)
1996
・Paul Strathern, DESCARTES in 90 minutes (1996) ・小泉義之『デカルト=哲学のすすめ』(講談社現代新書、講談社) ・小林道夫『デカルトの自然哲学』(岩波書店) ・デカルト研究会『現代デカルト論集1――フランス篇』(勁草書房) ・デカルト研究会『現代デカルト論集2――英米篇』(勁草書房) ・デカルト研究会『現代デカルト論集3――日本篇』(勁草書房)
2000
2002
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