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中井久夫 【なかい・ひさお】 (1934- )


■略歴■

1934年、奈良県に生まれる。1959年、京都大学医学部卒業。1960年、同大学ウィルス研究所助手。1966年、東京大学付属病院分院神経科勤務。医学博士。1967年から1971年、調布市青木病院医師。名古屋市立大学医学部、神戸大学医学部精神神経科教授を経て、現在、同大学名誉教授。


■作品■

1972 『天才の精神病理――科学的創造の秘密』【共著】(飯田真+中井久夫、中央公論社; 岩波現代文庫、岩波書店、2001/07)

1976 サリヴァン『現代精神医学の概念』【翻訳】(みすず書房)

1978 M.バリント『スリルと退行――基底欠損の精神分析』【翻訳】(金剛出版)

1980 エレンベルガー『無意識の発見』【共訳】(弘文堂)

1982 『分裂病と人類』(東京大学出版会)

『精神科治療の覚書』(日本評論社)

1983 サリヴァン『精神医学の臨床研究』【翻訳】(みすず書房)

1985 カヴァフィス他『現代ギリシャ詩選』【翻訳】(みすず書房)

ペリー『サリヴァンの生涯 1』【翻訳】(みすず書房)

1986 サリヴァン『精神医学的面接』【翻訳】(みすず書房)

1988 カヴァフィス『カヴァフィス全詩集』【翻訳】(みすず書房; みすず書房、1991)

ペリー『サリヴァンの生涯 2』【翻訳】(みすず書房)

1990 サリヴァン『精神医学は対人関係論である』【翻訳】(みすず書房)

『治療文化論――精神医学的再構築』(同時代ライブラリー30、岩波書店; 岩波現代文庫、岩波書店、2001/05)

1991 リッツォス『リッツォス詩集 括弧』【翻訳】(みすず書房)

M.バリント『スリルと退行』【共訳】(中井久夫+森茂起+滝野功訳、岩崎学術出版社)

1992 『記憶の肖像』(みすず書房)

1994 C.コンラート『分裂病のはじまり――妄想のゲシュタルト分析の試み』【共訳】(山口直彦+安克昌+中井久夫訳、岩崎学術出版社)

1995 『家族の深淵』(みすず書房)

『1995年1月・神戸』【編共著】(みすず書房)

P.ヴァレリー『若きパルク/魅惑』【翻訳】(みすず書房)

サリヴァン『分裂病は人間的過程である』【翻訳】(みすず書房)

エランベルジェ『エランベルジェ著作集1 無意識のパイオニアと患者たち』【編訳】(中井久夫訳、みすず書房)

1996 『昨日のごとく』【編共著】(みすず書房)

ハーマン『心的外傷と回復』【翻訳】(みすず書房)

『精神科医がものを書くとき 1』(広英社)

『精神科医がものを書くとき 2』(広英社)

1997 『アリアドネからの糸』(みすず書房)

1998 『最終講義――分裂病私見』(みすず書房)

1999 『一次愛と精神分析技法』【共訳】(森茂起+桝矢和子+中井久夫訳、みすず書房)

エランベルジェ『エランベルジェ著作集2 精神医療とその周辺』【編訳】(中井久夫訳、みすず書房)

2000 『柔らかなこころ、静かな想い――心理臨床を支えるもの』【共著】(村瀬嘉代子著、中井久夫画、創元社)

エランベルジェ『エランベルジェ著作集3 精神医学/犯罪学/被害者学――西欧と非西欧』【編訳】(中井久夫訳、みすず書房)

『分裂病の回復と養生――中井久夫選集』(中井久夫+永安朋子、星和書店)

F.W.パトナム『多重人格性障害――その診断と治療』【共訳】(中井久夫+安克昌、岩崎学術出版社)

『分裂病/強迫症/精神病院――中井久夫共著論集』【共著】(星和書店)

2001 フランク・W.パトナム『解離――若年期における病理と治療』【翻訳】(みすず書房)

A.ヤング『PTSDの医療人類学』【共訳】(中井久夫+下地明友+内藤あかね+大月康義+辰野剛、みすず書房)

『看護のための精神医学』【共著】(中井久夫+山口直彦、医学書院)

2002 『清陰星雨』(みすず書房)

2003 P.ヴァレリー『若きパルク/魅惑 改訂版』(みすず書房)

2004 『徴候・記憶・外傷』(みすず書房)

『看護のための精神医学 第2版』【共著】(中井久夫+山口直彦、医学書院)

エイブラム・カーディナー『戦争ストレスと神経症』【共訳】(中井久夫+加藤寛訳、みすず書房)

2005 リチャード・ワーナー『統合失調症からの回復』【監訳】(西野直樹+中井久夫監訳、岩崎学術出版社)

『時のしずく』(みすず書房)



■文献■

■中井久夫著作集
以下に、『中井久夫著作集』(岩崎学術出版社)の全巻構成を記す。

第1巻:精神医学の経験 分裂病
 「精神分裂病者の言語と絵画」
 「精神分裂病者の精神療法における描画の使用――とくに技法の開発によって得られた知見について」
 「描画をとおしてみた精神障害者――とくに精神分裂病者における心理的空間の構造」
 「精神分裂病のェ解過程における非言語的接近法の適応決定」
 「精神分裂病状態からのェ解過程――描画を併用した精神療法をとおしてみた縦断的観察」
 「分裂病の発病過程とその転導」
 「分裂病の慢性化問題と慢性分裂病状態からの離脱可能性」
 「『精神科治療への手引き』より」
 「リュムケとプレコックス感」
 「思春期における精神病および類似状態」
 「一人の精神科医の”自然的”限界」
 「「分裂病の変遷」という問題」
 「分裂病者の言語――岐阜精神病院での講演」
 「付・精神分裂病ェ解過程の縦断的・多次元的観察――第二回インドネシア精神医学・神経学・神経外科学会招待講演」

第2巻:精神医学の経験 治療(1985/02)
 1部 分裂病などの精神療法
 「精神分裂病者への精神療法的接近」
 「分裂病者における「焦慮」と「余裕」」
 「妄想患者とのつき合いと折り合い――してはいけないらしいことと許されるだろうことと」
 「慢性分裂病(『今日の治療指針』一九八二年版より)」
 「分裂病に対する治療的接近の予備原則」
 「分裂病圏患者の回復過程におけるケアについて」
 「説き語り「強迫症」」
 「精神療法とその適応を考える試み」
 「医学の修錬について――雑記帳より」
 2部 うつ病とアルコール中毒
 「軽症うつ病の外来第一日」
 「精神科の外来診療について(うつ病を中心に)――大阪・兵庫診療所医会における講演より」
 「慢性アルコール中毒症への一接近法」
 3部 芸術療法
 「絵画療法の実際」
 「”芸術療法”の有益性と要注意点」
 「枠づけ法と枠づけ二枚法」
 「医者として箱庭療法をどのように治療にくみこんでいるか――講習会テキスト」
 「風景構成法(箱庭講習会の一部として)」
 「ウィニコットのスクィッグル」
 「相互限界吟味法を加味したスクィッグル法」
 「芸術療法ノートより」
 「絵画活動」
 4部 現代精神医学  「アメリカにおけるサリヴァン追認――サリヴァン・コロキウム(一九七七年)の紹介を中心として」
 「アメリカにおけるサリヴァン追認(続)」
 「ハリー・スタック・サリヴァン(一八九二−一九四九年)」
 「サリヴァン Harry Stack Sullivan(一八九二−一九四九年)」
 「サリヴァンの分裂病論」
 「エランベルジュ教授とロールシャッハについて――編集者への手紙」
 H.F.エランベルジュ「ユスティーヌス・ケルナーからヘルマン・ロールシャッハへ――インクブロットの歴史」【翻訳】
 「あとがき――『無意識の発見』(エレンベルガー)――「日本語版あとがき」を一九八〇年十月十七日付著者書簡により補訂」
 「あとがき――『治療論からみた退行』(バリント)」
 O.G.ヴィトゲンシュタイン「人生および精神療法における恒常性と変身」【翻訳】

第3巻:精神医学の経験 社会・文化(1985/03)
 第1部 思春期・学校・社会
 「『思春期の精神病理と治療』への序文」
 「思春期患者とその治療者」
 「情緒障害児の「絵画療法」をめぐって」
 「ある教育の帰結」
 「精神科医からみた学校精神衛生」
 「「思春期を考える」ことについて」
 「学校精神衛生――世界精神衛生連盟会議、マニラ、一九八一年の報告」
 「教育と精神衛生」
 「サラリーマン労働」
 「「熟年」ということばについてのひとりごと」
 「伝統と病気――精神科領域から」
 「インドネシアの精神神経学会とボゴール精神病院訪問など」
 「神戸の精神医療」
 「精神医学の転換期に臨んで」
 「保安処分をめぐる感想」
 第2部 医学と歴史
 「細菌学的医学をどのように考えるか――シンポジウム討論における発言要旨および若干の補足」
 「日本における細菌学の伝統についての覚え書」
 「病跡学と時代精神――江戸時代を例として」
 「病跡学の可能性」
 第3部 精神医学からみた人と仕事
 「ポーの庭園」
 「ポーの庭園ものをめぐって」
 「数学嫌いだった天才数学者――ラッセルとウィーナーの病跡学」
 「ウィトゲンシュタインの”治療”」
 「野口英世」
 「翻訳の内と外――翻訳家でない翻訳者の覚え書き」
 「道をきくことと自尊心のありかと」
 第4部 症例へのコメント
 「村瀬嘉代子氏の症例を読んで」
 「大学院生のレポートへのコメント」
 第5部 書評
 「『本居宣長の思想と心理』(松本滋著)――アイデンティティ探究の軌跡」
 「『ダーウィンの人間論』(グルーパー著、江上生子他訳)――その思想の発展とヒトの位置」
 「『アインシュタインと科学革命』(フォイヤー著、村上陽一郎他訳)――世代論的・社会心理学的アプローチ」
 「『人間の手の物語』(ソーレル著、正田義彰訳)」
 「『境界線の美学』(岩井寛著)――異常から正常への記号」
 第6部 雑記
 「読書アンケートに応える」
 「付・訳詩集」
 「あとがき」
 「初出一覧」
 「著作一覧」

第4巻:精神医学の経験 治療と治療関係
 第1部 分裂病など
 「分裂病患者の回復過程と社会復帰について」
 「分裂病における症状変遷と症状転換」
 「精神科の病いと身体」
 「解体か分裂か」
 「奇妙な静けさとざわめきとひしめき」
 「急性期離脱の一経路」
 「機能性精神病の回復過程の指標」
 「神経症概念から出発して精神科疾病概念を吟味する」
 第2部 治療と看護と
 「関係念慮とアンテナ感覚」
 「意識障害患者に対するサルベージ作業」
 「禁煙の方法について」
 「器質性精神病に気づく時 1」
 「器質性精神病に気づく時 2」
 「老人の治療についてのノート」
 「抗精神病薬の使用戦略試論」
 「精神薬理における症例報告と薬物選択」
 「十余年後に再施行した風景構成法」
 「壺イメージ法の我流的適用」
 「バウム・テストの普遍性へのささやかなる懐疑」
 「集団療法をめぐっての感想」
 「看護における科学性と個別性」
 「「伝える」ことと「伝わる」こと」
 「笑いの機構と心身への効果」
 第3部 本・覚書
 「『精神医学への道』」
 「『統合精神療法』」
 「私の日本語作法」
 「翻訳に日本語らしさを出すには――私見」

第5巻:精神医学の経験 病者と社会
 第1部 世に棲む患者
 「世に棲む患者」
 「働く患者」
 第2部 患者とその治療者
 「分裂病をめぐって(談話)」
 「精神病水準の患者治療の際にこうむること」
 「対話編「アルコール症」」
 「説き語り「妄想症」」
 「説き語り「境界例」」
 「説き語り「境界例」補遺」
 「軽症境界例」
 「境界例の精神療法についてのメモ」
 「心に働くくすりは信頼関係があってこそ効く」
 第3部 医療と世間
 「医療における人間関係」
 「医師・患者関係における陥穽」
 「医療における合意と強制」
 「精神病的苦悩を宗教は救済しうるか」
 「きのこの匂いについて」
 第4部 人と本
 「徳田良仁先生プリンツホルン・メダル受賞記念会への祝辞」
 「青木義作先生」
 「遠藤四郎先生の思い出」
 「石福恒雄氏のこと」
 「『表と裏』」
 「『精神科診断面接のコツ』」

第6巻:精神医学の経験 個人とその家族(1991/10)
 第1部 家族の表象
 「家族の表象」
 「家族の臨床」
 「日本の家族と精神医療」
 第2部 さまざまの年のはざまに
 「親の成熟と子どもの自立」
 「漫画「ドラえもん」について」
 「教師と精神科医の谷間」
 「「つながり」の精神病理」
 「大学生の精神保健をめぐって」
 「現代中年論」
 「老年期痴呆の精神病理をめぐって」
 「老人を襲うストレッサー防御への援助法」
 「世に棲む老い人」
 「精神健康の基準について」
 第3部 治療文化と精神科医
 「治療文化と精神科医」
 「精神科医の「弁明」」
 「反螺線論」
 「戦後期の医学について」
 「無題」
 「精神科への持参金」
 第4部 本と詩
 「『日本人の病気観――象徴人類学的考察』(大貫恵美子著、岩波書店)」
 「私のユング風景」
 「大戦下からのヴェルヌ」
 「戯詩数篇」
 「著作目録」

別巻:風景構成法(山中康裕編)
 山中康裕「「風景構成法」事始め」
 滝川一広「日常臨床の中の「風景構成法」」
 向井巧「急性精神病状態からのェ解過程における里程標としての風景構成法と脳波所見」
 高江州義英+大森健一「風景と分裂病心性――風景構成法の空間論的検討」
 市橋秀夫「他技法との比較」
 井上亮「風景構成法と家屋画二面方――精神分裂病者の”棲まい方”からみた”風景”試論」
 後藤佳珠「「風景構成法」と「イメージ造形技法」を主とする心理療法過程への適用」
 中里均「急性分裂病状態のェ解過程における風景構成法の縦断的考察」
 河合隼雄「風景構成法について」
 中井久夫「風景構成法と私」

別巻2:中井久夫共著論文集(山口直彦編、1991/05)
 1 臨床精神医学
 「分裂病発病前後の「不連続的移行現象」」(中井久夫+上田宣子)
 「分裂病者における「知覚潰乱発作」について」(山口直彦+中井久夫)
 「分裂病における知覚変容発作と恐怖発作」(山口直彦+中井久夫)
 「二重人格はなぜありにくいか」(中井久夫+山口直彦)
 「分裂病の経過と離人症状」(中井久夫+山口直彦+安克昌)
 「精神分裂病の治療における薬物と精神療法」(中井久夫+大西道生)
 「身体像の歪みと精神――身体の対偶性」(岩井圭司+徐志偉+中井久夫)
 「老人の心気症について」(中井久夫+田中雄三+山口直彦)
 2 病跡学
 「着想・夢・妄想」(飯田真+中井久夫)
 「庄野潤三の作品にみる躁うつ病親近者の一つの人生経路」(松井律子+中井久夫)
 3 芸術療法・精神療法
 「多面的HTP法の試み」(細木照敏+中井久夫+大森淑子+高橋直美
 「多面的HTP法における不登校症例の臨床経験」(大森淑子+矢花芙美子+風間芳枝+川地悦子+細木照敏+中井久夫)
 「”誘発線”(仮称)による描画法」(後藤多樹子+中井久夫)
 「神経性食思不振症の形をとった一強迫症女性の治療」(中井久夫+城所輝夫
 「臨床の場における心理アセスメント」(中井久夫+本田雅子)
 





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