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1973年10月 第01巻第10号 特集=現代の言語論 ソシュール/ヤコブソン/チョムスキー

編集=中野幹隆/表紙・扉作品=中西夏之/表紙構成=木村恒久

ディオニュソースの到来 ケレーニイ/岩田一行訳
 "Ankunft des Dionysos", Karl Kerényi (in Auf Supuren des mythos Band II, Langen Müller, 1967)
 ディオニューソスの辿る所、小さな港町がある。プラシアイの伝説によって到来の道筋を探る。

■近代・実存・階級
もうひとりのドン・キホーテ 池田浩士
 ルカーチとブロッホの邂逅を両者の「ドン・キホーテ論」の中に探り、階級意識形成の意味を問う。
マルクスとハイデガー――マルクーゼにおける実存論的−存在論と史的唯物論(承前) シュミット/岩永達郎訳
 "Existential-Ontologie und historischer Materialismus bei Herbert Marcuse", Alfred Schmidt (in Antworten auf Herbert marcuse, Suhrkamp Verlag, 1968)
近代テロリストの不条理――ナロードニキとエス・エルの精神と革命 川崎浹

■特集=現代の言語論 ソシュール/ヤコブソン/チョムスキー
■ことばから言語学へ
思考の思考 渋沢孝輔
イケニヘ考 西郷信綱
 辞書の解釈/今昔物語の例/イケニヘの犠牲/人身御供のこと/ハフリ(祝)について
言語学の前途 千野栄一
 言語の目的論的概念=伝達の機能をソシュール、クルトネ等に検証し、現代言語学の方位を見据える

■ソシュールと今日
Signifiéについて――ソシュール瞥見 川本茂雄
 竹内成明『戦後思想への視角』を手がかりに〈意味されるもの〉と〈意味〉をめぐりソシュールの述語を訪ねる
ソシュールの一句をめぐって――”一般言語学”と『一般言語学講義』の問題 野村英夫
ソシュールのパロール概念――主体と構造の問題をめぐって 丸山圭三郎

■ヤコブソンの詩学
アラゴンのメタ言語 ヤコブソン/小島輝正訳
 "Le métalangage d'Aragon", Roman Jakobson (in L'arc, 1967)
 アラゴンの小説『ブランシュまたは忘却』の主題の中に言語と言語科学の可動性を探る

■チョムスキーと生成文法
変形規則に関するメモ 原田信一
 「表層構造」と「深層構造」の間の構造群に見られる変形の規則性
文の理解と記憶 神尾昭雄
 節を単位とする文理解と短期記憶のメカニズム

■言語と哲学
ジュネーヴの言語学サークル J.デリダ/高橋允昭訳
 "Le cercle linguistique de Genéve", Jacques Derrida (in Marges de la philosophie, Les éditions de minuit, 1972)
 「分野の開け」/概念の囲い
言葉・物・意味 滝浦静雄
 超越論的自我から、メルロ=ポンティの「身体論」へ理念的意味から音声によって受肉される過程をたどる
ハイデガーの言語思想 長谷川宏
 存在の構造からことばをとく『存在と時間』に発し、ことばの物神化(「ことばへの途上」)に至る言語思想
言語と論理 田島節夫
 自然言語はいかにして論理学的対象たりうるか、フッサールの地平の考察を通してこの問に接近する

■討議
なぜ言語を問うか――ソシュールと現代の言語論 丸山圭三郎+白井健三郎
 セミオロジーと言語学/『講義』の成立事情/ソシュールのアトミスム批判/発見する構造と作る構造/類が作ったものが個に刃向う/ソシュールの残した問題/パロールは物質ではない



■連載
哲学的断章X:祭と契約 中村雄二郎
スピノザ研究序説VII:エチカにおける実体(II) 竹内良知
螺旋状の彷徨VIII:デリダのロゴス批判 白井健三郎
普遍思想III:寛容・合理主義・法(II) 中村元





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